会長挨拶

就任の御挨拶
                        
 5月27日の総会において、岩手県栄養士会としては8代目、公益社団法人となって3代目の会長に就任しました澤口と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、急速な少子高齢社会を迎え、県内では高齢化率31.9%、被保険者に占める要介護者割合19.5%、要介護期間が男性1.75年、女性3.5年と介護ニーズが増大になる中で、一人暮らし高齢者は単独10.9%、夫婦のみ世帯11.5%と年々その割合は上昇し、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい人生を全うできる社会を目指して、「地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)」の推進、真っただ中です。
 その中核は自治体ですが、在宅医療と介護の連携、リハビリテーションの拡充、地域ケア会議の推進、介護予防・日常生活支援など、官民一体となった取り組みが図られ、そのすべてに「食生活支援」が深く関与しています。
 栄養士会では、栄養ケアステーションの立場から、生活習慣病やフレイル予防など目的とした介護予防事業に管理栄養士を派遣しております。また、今年度中に県内全市町村で開催される「地域ケア個別会議」において、適切な栄養ケアマネジメント助言ができる人材育成を進め、「地域包括ケアシステム」の一躍を担えるよう稼働中です。
 今春の診療報酬・介護報酬の改定においては、管理栄養士の現場での取り組み、研究成果に基づく栄養管理指導の有効性を認めていただき、個別栄養食事管理加算などが新しく設けられ、医療・福祉職の現場にある者は意義を感じながら業務に精励しております。
 さらに、昨年度より、復興庁の被災者の参画による心の復興事業費補助を受け、「みんなでいっしょに健康になろう!」事業を進めております。東日本大震災津波による沿岸被災者及び内陸移住生活者の方々の健康度アップを目的に、地域活動ベテラン栄養士のスキルとネットワークで健康づくり・栄養食生活サポートを展開中です。
 その他、母子や幼少児を対象とした栄養相談、食育推進。成人期の働き盛りの健康づくり、糖尿病予防、健康運動の定着。高齢期における低栄養や重症化対策、栄養ケアステーション活動など。多岐にわたる栄養士会の活動は、行政や教育機関からのご指導と、職能団体や関係組織の皆様との連携協力のうえに発展するものと考えております。
 今般、会長として就任はいたしましたが、もとより微力ながら、公衆衛生行政の経験を活かし、今、求められる管理栄養士、栄養士の続く道を一つひとつ丁寧に感じ、専門機能団体としての人材育成と組織強化に努力して参りたいと思っております。
 今後とも、ご指導、ご鞭撻、そして様々な連携を賜りますようお願い申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
         (注) 高齢化率などのデータ:「いわていきいきプラン2020」(岩手県保健福祉部県長寿社会課30.3)
      
            平成30年6月吉日

公益社団法人岩手県栄養士会 会長  澤口 眞規子